渡邊 清政(わたなべ きよまさ)
2015年7月1日現在
自然科学研究機構 核融合科学研究所・ヘリカル研究部・高密度プラズマ物理研究系 電磁流体力学研究部門・教授、博士(工学)
<併任>
名古屋大学・大学院工学研究科・エネルギー理工学専攻・客員教授(招聘)
北海道大学・大学院工学院 量子理工学専攻・客員教授
<主な学術活動>
Plasma Conference 2014 プログラム委員(2014年7月-2014年11月)
日本原子力研究開発機構 炉心プラズマ共同企画委員会 プラズマ実験・システム開発専門部会委員(2014年6月-)
日本原子力研究開発機構 客員研究員(2014年4月-)
核融合エネルギーフォーラム プラズマ物理クラスター MHD安定性・高エネルギー粒子サブクラスター世話人(2013年4月-)
未来エネルギー研究協会 運営委員(2012年7月-)
日本原子力研究開発機構 炉心プラズマ共同企画委員会JT-60SA専門部会委員(2011年9月- 2014年3月)
Plasma Conference 2011 プログラム委員(2011年7月-2011年12月)
プラズマ・核融合学会 プログラム委員(2010年7月-2014年3月)
ITPA[国際トカマク物理活動]日本委員[MHD担当](2009年4月- )
京都大学エネルギー理工学研究所非常勤講師(2009年4月-2011年3月)
日本原子力研究開発機構 炉心プラズマ共同企画委員会JT-60専門部会委員(2006年9月- 2011年3月)
プラズマ・核融合学会 電子化グループメンバー(2002年7月-2005年6月)
プラズマ・核融合学会 編集委員(2002年7月-2004年6月)
[主な研究内容]
# ヘリカルプラズマにおけるブートストラップ(BS)電流計算コードの開発とBS電流のMHD平衡に対する影響
# ヘリカルプラズマのMHD(電磁流体力学)安定特性の実験的研究
# ヘリカル高ベータプラズマのMHD平衡/輸送特性の実験的研究
# トカマクディスラプション時の電流減衰時間の決定機構に関する研究
[略歴]
1982年 3月 鹿児島県立大島高校 卒業
1987年 3月 京都大学 工学部 原子核工学科 卒業
1989年 3月 京都大学大学院 工学研究科 原子核工学専攻修士課程 修了
1992年 3月 京都大学大学院 工学研究科 原子核工学専攻博士後期課程 単位修得退学
1993年 1月 京都大学・博士(工学) 学位授与
1992年 4月 文部省核融合科学研究所 大型ヘリカル研究部プラズマ制御研究系 助手
1995年 4月 総合研究大学院大学 数物科学研究科 助手を併任
2000年 7月 文部省核融合科学研究所 大型ヘリカル研究部プラズマ制御研究系 助教授
2000年 7月 総合研究大学院大学 数物科学研究科 助手の併任解除
2004年 4月 核融合科学研究所 大型ヘリカル研究部 高温プラズマ物理研究系 助教授
2004年 4月 総合研究大学院大学 物理科学研究科 核融合科学専攻助教授を併任
2007年 4月 核融合科学研究所 大型ヘリカル研究部 高温プラズマ物理研究系 准教授(名称変更)
2007年 4月 総合研究大学院大学 物理科学研究科 核融合科学専攻 准教授(名称変更)を併任
2010年 4月 北海道大学 大学院工学院 量子理工学専攻 客員准教授 を併任
2010年 4月 核融合科学研究所 ヘリカル研究部 高密度プラズマ物理研究系 教授
2010年 4月 総合研究大学院大学 物理科学研究科 核融合科学専攻 教授 を併任
2011年 4月 北海道大学 大学院工学院 量子理工学専攻 客員教授
2012年 4月 名古屋大学・大学院工学研究科 エネルギー理工学専攻 客員教授
2013年 3月 総合研究大学院大学 物理科学研究科 核融合科学専攻 教授 の併任解除
現在に至る
[研究指導内容・専門分野]
核融合プラズマのMHD平衡,プラズマ閉じ込めに関する研究の指導を行う。具体的には,核融合炉に必要なMHD平衡性能の実現,MHD不安定性の閉込めに与える影響とその低減法に関する研究指導を世界最大のヘリカル型核融合実験装置であるLHD(核融合研究所)における実験,計測,数値解析を通して行う。ITER(国際熱核融合炉)に代表されるトカマク方式と異なる磁場配位についての比較研究も行う。
[教育研究課題実績]
1) 特別共同研究員の担当教員、修士論文「大型ヘリカル装置における中性粒子ビーム入射加熱時のプラズマ電流解析」(京都大学、1999年度修了)
2) 副指導教員、博士論文「LHDにおけるECE計測とプラズマ輸送解析への適用」(総研大 博士後期課程、2000年度修了)
3) 主任指導教員、博士論文「磁気計測による3次元配位のMHD平衡量同定」(総研大 博士後期課程、2005年度修了)
4) 共同研究、博士論文「ヘリオトロンJプラズマにおける非誘導電流に関する研究」(京都大学、2007年度修了)
5) 特別共同研究員の担当教員、修士論文「トロイダルプラズマにおける電流消滅時のプラズマ応答」(名古屋大学、2008年度修了)
6) 主任指導教員、修士論文「ダイバータ・ストライクポイント分布に対する粒子の軌道と衝突の影響」(総研大、2009年度5年一貫2年終了)
7) 共同研究、博士論文「大型ヘリカル装置の高ベータプラズマにおける高エネルギー粒子の軌道と速度分布関数に関する研究」(北海道大学、2009年度修了)
8) 特別共同研究員の担当教員、修士論文「大型ヘリカル装置(LHD)における低次MHD不安定性の研究」(京都工芸繊維大学、2009年度修了)
9) 主任指導教員、博士論文「非等方圧力MHD平衡解析に基づくLHDプラズマの圧力非等方度同定手法の研究」(総研大 5年一貫5年、2012年度修了)
10) 副指導教員、博士論文「ヘリカルプラズマにおける巨視的MHD不安定性特性に関する実験研究」(総研大 博士後期課程、2012年度修了)
11) 指導教員、博士論文「ヘリオトロンプラズマにおける抵抗性交換型不安定性と磁気島との相互作用に関する研究」(北海道大学、大学院工学院、2014年度[9月]修了)
12) 主任指導教員、修士論文「積層高温超伝導テープ線における電流分担と接続抵抗」(名古屋大学、大学院工学研究科、2014年度修了)
[学会誌の解説、講座等]
1) 山崎 耕造, 渡邊 清政; ”講座「核融合装置におけるプラズマ平衡制御」2. 磁場閉じ込め装置におけるプラズマ制御 2.2 ヘリカルシステムにおけるプラズマ制御” プラズマ核融合学会誌, 第75巻, 第12号 (1999), pp.1375-1395.
2) 渡邊 清政, 山口 太樹; “講座 トロイダルプラズマの輸送解析の基礎 5.その他の輸送解析(流れと電場)“プラズマ核融合学会誌, 第79巻, 第9号 (2003), pp.900-915
3) 山田 弘司, 白井 浩, 竹永 秀信, 渡邊 清政, 田中 謙治 “講座 トロイダルプラズマの輸送解析の基礎 6.まとめ” プラズマ核融合学会誌, 第79巻, 第9号 (2003),
pp.916-920
4) 渡邊 清政; "小特集 ベータ値限界と MHD 3.ヘリカルプラズマにおける到達ベータ値の進展" プラズマ核融合学会誌, 第79巻, 第2号 (2003), pp.136-143
5) 横山 雅之, 成嶋 吉朗, 渡邊 清政; "小特集 電流分布の多様性が拓く環状プラズマの新しい世界-平衡・閉じ込め研究への展開- 4.ヘリカル系におけるプラズマ電流の位置付けの多様性と電流駆動実験"
プラズマ核融合学会誌, 第79巻, 第11号(2003), pp.1138-1149
6) 中島 徳嘉, 東井 和夫, 渡邊 清政; "小特集 電流分布の多様性が拓く環状プラズマの新しい世界-平衡・閉じ込め研究への展開- 5.まとめと展望" プラズマ核融合学会誌, 第79巻, 第11号(2003),
pp.1150-1158
7) 小関 隆久, 渡邊 清政; "小特集 炉心プラズマの定常化に向けたトーラスプラズマ開発研究の現状と展望 3.4 MHD不安定性の回避と抑制" プラズマ核融合学会誌, 第83巻, 第5号(2007), pp.446-452
[研究業績]
論文リスト(PDF)
[賞・罰]
2012年 4月
平成24年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞研究部門を受賞
受賞課題「核融合炉に必要な高い圧力を持つプラズマの安定保持の研究」
2008年 Nuclear Fusion誌賞候補にノミネート
"Effects of Global MHD Instability on Operational High Beta-regime in LHD", Nuclear Fusion, Vol.45 (Nov. 2005) pp.1247-1254.
[講義・講演資料集]